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新時代

 2022年度の終わりは6年ぶりにワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催され、侍ジャパンが球史に残る活躍をし、日本が野球一色に染まった。MVPを獲得した大谷翔平選手が投打で超一流の技術を示し、人々を感動させた。まさに新時代の選手だった▼スランプに陥った選手を起用し続けた栗山英樹監督の采配にも称賛の声が集まった。もちろん準決勝、決勝で活躍して大逆転のドラマを生んだ村上宗隆選手の底力には頭が下がる。しかし起用されなければ選手はどうすることもできない▼「最後はお前で勝つんだ」。 監督が村上選手にかけ続けた言葉だ。最年少で三冠王を獲った選手にかける言葉としては当然の内容だったかも知れない。しかし、その強い信頼の言葉が新型ウイルスで人とのつながりが希薄になっていた我々の心に大きく刺さった▼23年度は卓球のほかバスケットボール、ラグビーのワールドカップなど国際的な大会が目白押し。WBCではスポーツの素晴らしさを改めて実感した。いずれも新時代の幕開けにふさわしい大会になるだろう。括目したい。〔岩本〕

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