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市長選

 任期満了に伴う豊岡市長選が4月25日に投開票され、新人で元市議会議長の関貫久仁郎氏が初当選を果たした。現職の中貝宗治氏が進めた「演劇のまちづくり」の是非が大きな争点となり、僅差ではあったが市民は市政の転換を訴えた関貫氏を選択した▼コウノトリの野生復帰や城崎国際アートセンターの開設、芸術文化観光専門職大学の誘致、ジェンダーギャップの解消など、中貝氏が打ち出した政策は国内外から注目を集め、「豊岡」の名を広く知らしめた。ただ、コロナ禍が市民生活に大きな影響を及ぼす中で、こうした政策が豊岡にとってなぜ必要なのか、市民一人ひとりに浸透していなかったという見方があるのも事実だ▼過日、4月に開学した専門職大を取材で訪れたが、そこには笑顔あふれる学生の姿があった。これから、学生たちは豊岡を始め但馬地域をフィールドに活躍する。福知山市もそうだが、過疎化が進む地方都市に大学があるというのは市民の誇りにもつながる。豊岡の新たなかじ取り役となった関貫市長ならではの、市民に寄り添った市政運営に期待したい。〔岡田〕

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