雑記ノートBLOG
家族旅行村
宿泊などの機能を持つ宮津市の公共施設「世屋高原家族旅行村」(宮津市上世屋)が3月末で閉鎖される。入り込み客の減少や施設の老朽化などの問題があり、現在の形態では維持が困難になったという。個人的には自信を持って勧められる観光スポットであるだけに残念だ▼丹後天橋立大江山国定公園に指定された世屋高原にあり、ブナ林の自然や日本海の展望が楽しめる。2015年4月からは地元住民らでつくる世屋高原活用協議会が指定管理者となり、バギーや化石発掘、メープルシロップ作りなどの体験プログラムを提供。同協議会の西原重樹さん(45)は「全国から予約が入る体験もある」と手応えを感じていた▼新型コロナウイルスの感染拡大により、「密」を避けたアウトドアなどのレジャーの需要が高まっている。家族旅行村はこれからの時代に即した施設だったが、市の財政状況を考慮すると苦渋の判断を余儀なくされたのだろう▼4月以降の施設の在り方は、市や地元などが協議中で未定。魅力のある施設であるだけに、早期に営業が再開されることを願う。〔樋口〕