雑記ノートBLOG
ふるさと納税
ふるさと納税の市場が拡大している。総務省がまとめた調査結果によると2021年度の全国の寄付総額は過去最高となり、本日付の紙面に掲載した北近畿19市町の総額も同様に過去最高を更新した。市町ごとの実績では、寄付額が10億円ほどに達した豊岡市と京丹後市が目を引いた▼両市とも5年前の16年度は上位3位に入っていなかったが、寄付獲得に努めてきた成果が表れ、豊岡は16年度比5倍、京丹後は同約3倍となった。豊岡は鞄、京丹後はカニなどの地場産品があり、返礼品として事業者の売り上げにつながっている▼このほかの市町では舞鶴市が16年度比13倍、新温泉町が同71倍などと高い伸び率を示す一方、4市町は16年度の寄付額を下回っており、6市町は5年間の伸び率が2倍に満たない。北近畿の市町で温度差があるようだ▼ふるさと納税を消費者の目線で見ると、普段は購入をためらうような金額のものでも返礼品では選択肢になり得る。事業者にとっては受注拡大に結び付くビジネスチャンスだ。地域経済を盛り上げるため、市町がもっと注力しても良いのでは。〔樋口〕