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秋の味覚

 秋の代表的な味覚として庶民に親しまれてきたサンマ。漁獲量は2019年から激減し、価格は上昇している。水産庁の見通しによると今年も漁獲量は低水準で推移するようで、以前のような大衆魚には戻りそうにない。残念ではあるが、海産物に恵まれた北近畿には、ほかにも「安くておいしい魚」がある▼その一つが「沖ギス」として知られるニギス。府は秋の魚として「丹後・旬のさかな」に選定している。焼いても、煮ても、揚げてもおいしく、そして何よりも安さが魅力。ついたくさん買ってしまい、食べ出したら止まらなくなる▼ただし、これだけ好きになったのは、京丹後市の取材を担当するようになってから。よく食品スーパーで焼いたものが売られていたので、興味本位で購入してみたら、はまった。地元で愛される庶民の味だが、海のない綾部市で生まれ育った私にとっては、それほど身近なものでもなかった▼傷みが早いので全国どこでも買えるわけではないが、北近畿では入手しやすい。海の恵みに感謝しつつ、今秋も北近畿の地酒とともに存分に味わうつもりだ。〔樋口〕

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