北近畿経済新聞ONLINE

地域経済の明日を見つめる

TEL.0773-42-6800

雑記ノートBLOG

少ない若者

 先日、私が所属する綾部市消防団で「団長点検市長査閲」があった。市内の全分団が集まり、日頃の訓練の成果を披露する今年度で最大の行事だ。集まった団員は500人超。少子高齢化が進行しているので当然のことかもしれないが、「若い団員が少ない」という印象を持った▼入団した20代の頃、同じ部に所属する同級生の団員とは共通する認識があった。「30代で退団したい」。当時、部内の団員は30代が中心で、40歳前後でやめる人が多かった。ただ、消防団の機能を維持するには一定の人数が必要。退団するには、後輩となる団員が入団しなければならない▼ところが、地元に若者は少ない。団員の確保は難しく、結局は40代になっても現役の団員のままだ。他の部も同じ傾向にあり、団員がなかなか退団できず平均年齢は着々と上がっている。以前は当たり前のようにいた20代の団員が珍しい存在になった▼企業においても、若い人材は貴重になりつつある。事業を存続していくには利益だけでなく人材確保も欠かせないので、ヒントとなり得る記事を書いていきたい。〔樋口〕

共有

関連記事

  • NO IMAGE

    外国人材

    2022年11月01日

    10月下旬の日曜。毎年、綾部市サッカー協会の一大行事がある。「市民サッカー大会」だ。出場する選手の年齢層は幅広く、女性や子どもが参加することもある。激…

    MORE
  • NO IMAGE

    特産品

    2021年11月01日

     10月の9日、16日、23日に丹波地域を訪れた。いずれも土曜日。10月の丹波は週末になると黒枝豆や丹波栗などブランド力の高い特産品を求めて多くの人が…

    MORE
  • NO IMAGE

    被災地を思う

    2024年01月21日

    波乱の年明けとなった。1日の能登半島地震で被災された方には心よりお見舞い申し上げたい。私が住む舞鶴でも久々に大きな揺れが長く続き、身の危険を感じた。大…

    MORE
  • NO IMAGE

    オーバーツーリズム

    2025年05月01日

     インバウンドの急増で、日本の歓楽街や観光地がにぎわいを見せている。私が取材を受け持つ伊根町でも観光客が過去最高の年40万人を超えたという。舟屋が並ぶ…

    MORE