北近畿経済新聞ONLINE

地域経済の明日を見つめる

TEL.0773-42-6800

雑記ノートBLOG

丹後の麺

 うどん、そば、中華麺―。食材の豊富な丹後では、食品スーパーに並ぶ麺も地元産が多い。丹後では当たり前かもしれないが、綾部市で生まれ育った私にとっては考えられないことだ。人口規模から考えると、こんなに「地元の麺」がある地域は珍しいのではないだろうか▼丹後には複数の製麺所があるものの、一歩丹後を出ると、丹後産の麺を見かけない気がする。おそらく、ほとんどが地元で消費されているのだろう。丹後のスーパーには、総菜のように包装されずに売られている麺もある。地元産だからこそ、できることだ▼ただ、広いエリアに向けて大量生産される麺と比べると値段は高い。生産規模の小さいローカルの製麺所が価格競争で勝てるわけがなく、どうしようもないことだろう。だが、丹後ではこうした製麺所が生き残っている。地元で支持されているということだ▼食べると分かる。価格差はあっても、ちゅうちょせずに買ってしまうほど丹後の麺はおいしい。愛され続けているのも納得できる。それだけに、丹後でしか知られていないのは、もったいないような気もする。〔樋口〕

共有

関連記事

  • NO IMAGE

    note

    2024年03月21日

    お気づきの読者がどれだけいらっしゃるか分からないが小紙では昨年9月から、メディアプラットフォーム「note(ノート)」で記事の配信を始めた。毎回20本…

    MORE
  • NO IMAGE

    レトルト

    2025年07月11日

     京丹後市網野町網野の公益財団法人丹後地域地場産業振興センター(アミティ丹後)が丹後の地場産品をブランド認定する「Tango Good Goods」の…

    MORE
  • NO IMAGE

    花火大会

    2024年08月21日

     夏の風物詩の一つといえば花火。北近畿でも7月下旬から各地で花火大会が開催されている。8月11日には福知山市で11年ぶりとなる大規模な花火大会が行われ…

    MORE
  • NO IMAGE

    未知の食

    2021年08月21日

     取材をきっかけに、これまで知らなかったものに巡り合うことがある。本日付7面で紹介した京丹後市のハンバーガー店「Side Deli Soel(サイドデ…

    MORE