北近畿経済新聞ONLINE

地域経済の明日を見つめる

TEL.0773-42-6800

雑記ノートBLOG

大切な店

 先月、取材して以来、ずっと行きたかった舞鶴のシネマカフェに行くことができた。目的はジャズピアニストのドキュメンタリー映画。都市部の映画館でしか観られなかったが、地元で上映されることを知り、すぐにスケジュールを調べて足を運んだ▼西舞鶴のアーケード商店街を抜けた場所に建つ。六角形の小さなホールにはカラフルなリラックスチェアが並び、座り心地は抜群。マスクをしながらの映画鑑賞は初めてだったが、快適で音も良く、大満足だった▼上映後、映画の中で流れた曲をホールの立派な音響設備で聴かせてくれた。音源は半世紀以上前のレコード。なんとぜいたくな時間だろうと感じた。そして皆、音色に集中し一言も話さない。父親が通い詰めたジャズ喫茶はこんな雰囲気なのだろうとも思った▼地元で、そして都市部でもなかなか味わうことができない非日常の空間。自分にとって大切な店だ。だが今、全国でそれぞれが思う大切な店がコロナ禍であえいでいる。地域の店は客が守らないといけない。足を運ぶ以外、自分には何ができるだろうかと真剣に考えた。〔岩本〕

共有

関連記事

  • NO IMAGE

    デジタル新聞

    2024年05月21日

     ゴールデンウイークは久しぶりに家族で遠出をした。10年ぶりの東京ディズニーランド。人が少なくアトラクションにもたくさん乗れて良い思い出になった▼園内…

    MORE
  • NO IMAGE

    スライド

    2021年10月11日

     東京五輪の開催に伴い、今年は3つの祝日がスライドしている。10月11日のきょうは本来「スポーツの日」。だが五輪の開会式当日に移動したため、今月は祝日…

    MORE
  • NO IMAGE

    POPコン

    2025年03月11日

     東舞鶴の中心市街地で営業する小さな食品スーパー「旬工房五条店」で、地元高校生と来店客を巻き込んだ新しい取り組みが始まった。今号の1面に詳報を掲載して…

    MORE
  • NO IMAGE

    若者

    2023年05月11日

     「このまちにはなんにもない」。地元の若者からよく耳にする。ローカル紙の記者として胸が痛む言葉だ▼最近は毎日のように新しい店の取材に追われている。自社…

    MORE