雑記ノートBLOG
壯心不已
「老驥伏攊 志在千里 烈士暮年 壯心不已」。三国志で有名な魏の始祖・曹操(155年~220年)が詠んだとされる詩。意訳すると、「駿馬は老いて馬屋につながれていても千里を走ることを思う。英雄は老齢となっても志を高く持ち勇壮なる精神を失わない」▼8月末に綾部市議会議員選挙が執行された。定員18に19人が立つ小数激戦。選挙直前までは「無投票」の空気感も漂っていた。最後にそれを打破したのが74歳の女性新顔候補の出馬表明。「選挙がないのは綾部にとってよくない」との思いからの立候補だったという▼結果は9番目の得票で当選。今回の選挙ではほかにも73歳の女性新顔候補が立ち、5番目の得票を得た。団塊の世代の新たな挑戦が実を結んだ形だ▼さすがに「治世の能臣、乱世の奸雄」と呼ばれ、天下に覇を唱えた英傑である曹操に擬するのはどうかと思うが、その行動力と決断力には脱帽するしかない▼翻って団塊ジュニア世代である筆者。心のどこかに人生のゴールに至る工程表がちらついていなかったか。見習いたい。〔四方〕