北近畿経済新聞ONLINE

地域経済の明日を見つめる

TEL.0773-42-6800

雑記ノートBLOG

元日の休業

 新型コロナウイルスの5類移行後、初めての年末年始。どこもかしこも人が多く、「コロナ禍は終わった」と思えた。そして、もう一つ変化を感じたことがある。普段、利用する食品スーパーが元日に休業したことだ。おそらく、売り上げよりも従業員の働きやすさを重視しての判断だろう▼年末年始は帰省などで人出が増え、スーパーにとっては書き入れ時。売り上げを追求するのであれば、元日の営業は欠かせない。では、休業したスーパーは「損」をしたのだろうか。私は「得」だったように思えた▼都市部と比べ人口減少が著しい北近畿では、人手不足が深刻化している。いくら店舗や設備があっても、それを使う人がいなければ事業は成り立たない。将来にわたり企業が存続していくためには、目先の売り上げだけでなく「人材確保」が必要となる▼個人差はありそうだが、私は元日に地元のスーパーが営業していなくても不便ではなく、むしろ「従業員への配慮がある」と良い印象を持った。同じように思った人は、少なからずいるはず。休業で得られたものは大きいのではないか。〔樋口〕

共有

関連記事

  • NO IMAGE

    動画

    2022年05月01日

    初めて「動画」の撮影と編集をやってみた。といっても、内容は大したことはない。写真だけでは良さが伝わりにくい取材先をスマホで動画撮影。パソコンの編集ソフ…

    MORE
  • NO IMAGE

    家族旅行村

    2021年03月01日

     宿泊などの機能を持つ宮津市の公共施設「世屋高原家族旅行村」(宮津市上世屋)が3月末で閉鎖される。入り込み客の減少や施設の老朽化などの問題があり、現在…

    MORE
  • NO IMAGE

    若者

    2023年05月11日

     「このまちにはなんにもない」。地元の若者からよく耳にする。ローカル紙の記者として胸が痛む言葉だ▼最近は毎日のように新しい店の取材に追われている。自社…

    MORE
  • NO IMAGE

    壯心不已

    2022年09月11日

     「老驥伏攊 志在千里 烈士暮年 壯心不已」。三国志で有名な魏の始祖・曹操(155年~220年)が詠んだとされる詩。意訳すると、「駿馬は老いて馬屋につ…

    MORE