雑記ノートBLOG
サイバー攻撃
アサヒグループホールディングスやアスクルなど大手企業をターゲットにしたサイバー攻撃が相次いでいる。ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)に感染してシステム障害を引き起こし、受注や出荷の停止に追い込まれるという事態に発展しており、改めてサイバー攻撃の恐ろしさを目の当たりにした▼9月に福知山で行われた情報セキュリティー対策のセミナーで、府警サイバー対策本部の担当者はサイバー犯罪に関する人口当たりの相談件数の割合が都市部と地方で大差がないことから「サイバー犯罪は地域を選ばない」と警鐘を鳴らした▼人材に乏しい中小企業ではサイバー犯罪への対策が遅れているという。しかし、経済産業省が運用を予定する「セキュリティ対策5段階評価制度」ではサプライチェーンを形成する全ての企業が対象になる可能性があり、中小企業といえどもセキュリティー対策は必須になりつつある▼制度が始まれば、企業の信用や取引条件にも直接影響するとみられており、サイバー犯罪の脅威から自社を守るためにも、対策を真剣に考える時期に来ている。〔岡田〕