北近畿経済新聞ONLINE

地域経済の明日を見つめる

TEL.0773-42-6800

雑記ノートBLOG

昭和100年

 今年は「昭和100年」に当たるらしい。昭和レトロという言葉も一般化してきた。俳人・中村草田男が昭和6年に詠んだ「明治は遠くなりにけり」ではないが、「昭和は遠くなりにけり」というところか▼作家・司馬遼太郎は晩年に記したエッセー「この国のかたち」の中で、日露戦争の勝利から太平洋戦争の敗戦までの40年間は日本史の連続性から切断された「異胎(鬼胎)の時代」であるとしたが、当時の時代の空気が今と似通っているともいわれる▼2022年末、長寿テレビ番組「徹子の部屋」で黒柳徹子が「来年(23年)はどんな年になるでしょう」とゲストのタモリに尋ねたところ「新しい戦前になるんじゃないでしょうか」と即答したことが話題になって2年。この間の世界の動きを踏まえると、うすら寒い思いがする▼米国ではトランプ大統領が返り咲き「トランプ2・0」が始まる。過激な「アメリカ第一主義」の行き着く先がどうなるのかは、私たちが住む北近畿にとっても、もちろん無縁ではない▼国内でも諸物価高騰の影響が続くだろう。心して新しい年に臨みたい。〔四方〕

共有

関連記事

  • NO IMAGE

    アフターコロナ

    2020年06月17日

     新型コロナウイルスの緊急事態宣言が全国で解除された。これを受けて北近畿でも5月下旬から営業を再開する施設が増え始めて、週末になると駐車場にたくさんの…

    MORE
  • NO IMAGE

    note

    2024年03月21日

    お気づきの読者がどれだけいらっしゃるか分からないが小紙では昨年9月から、メディアプラットフォーム「note(ノート)」で記事の配信を始めた。毎回20本…

    MORE
  • NO IMAGE

    希望の象徴

    2021年02月01日

     2度目の緊急事態宣言の発出は北近畿の地域経済に暗い影を落としている。私が担当する宮津・天橋立の展望施設、飲食店、宿などは時短営業や休業に入っており、…

    MORE
  • NO IMAGE

    POPコン

    2025年03月11日

     東舞鶴の中心市街地で営業する小さな食品スーパー「旬工房五条店」で、地元高校生と来店客を巻き込んだ新しい取り組みが始まった。今号の1面に詳報を掲載して…

    MORE