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免許返納

 11月下旬、大阪狭山市で高齢者が運転する車が暴走し、3人が死傷するという事故が起きた。原因はアクセルとブレーキの踏み間違いとみられ、高齢者に免許の自主返納を求める声が再び大きくなった▼私の両親も80歳を超えたが、買い物などに車を利用する。踏み間違いなどの操作ミスはないと思っているが、何の根拠もない。世の中の多くの人が「自分は大丈夫」「私の親は大丈夫」と思っているのと同じだ▼免許返納を求める気持ちは分かる。誰だって自分や家族が事故に巻き込まれるのは嫌だ。しかし一方で、根拠のない自信で返納を勧めないだけでなく、車が必要な様々な用事をお願いしている現役世代も多いのではないだろうか▼父はほぼ毎日、喫茶店で友人と話をしている。母は毎朝、自分で育てた野菜を直売所に持っていく。これが生きがいのようだ。もちろんともに車を使う▼子どもとしては、生きがいを奪ってまで、免許を返納しろとは言いにくい。自主返納を促すことも大事だが、高齢者が運転しなくても生活できる社会システムを構築することが地方では重要だと思う。〔塩見〕

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