雑記ノートBLOG
THE MATCH
6月19日に東京で開催された格闘技イベント「THE MATCH」をペイパー・パー・ビュー(PPV)で観戦した。視聴する番組ごとに支払う方式は日本では浸透しきっていないが、二度と観戦できないであろうメインカードにひかれ、約5千円のPPVチケットを購入した▼結果は大満足。格闘技の試合でこれほどまで感動したことはなく2、3日は余韻に浸っていた。東京ドームに詰めかけた5万6399人や私のようにPPVで観た約50万人も同じ気持ちだったと思う▼興行収入はチケット売り上げが20億円、PPVが25億円。前評判通り歴史に残るイベントだった。スポーツにおける日本のPPV市場の可能性を示した興行でもあったが、翌日の朝刊やテレビのニュースではほとんど取り上げられていなかった▼ドームにいた観客の大半が若者だったと思う。そして世界中に感動を伝えたのは、血のにじむ努力を重ねた20~30代の若いファイターたちだ。我々メディア側が、若者が新聞から離れ、テレビを見なくなったと嘆くのはナンセンスだと感じ、複雑な思いにもなった。〔岩本〕