雑記ノートBLOG
越えられない壁
越えられない試練はない。今夏のバスケットボールワールドカップで五輪出場を決めた日本代表が教えてくれた。格上の海外の強豪を相手に3勝2敗と勝ち越し、48年ぶりに自力で五輪出場を決めた。バスケファンのみならず多くの人に感動を与えた▼30年以上、日本代表の試合を見続けてきた私にとって特別な大会となり、毎試合、目頭が熱くなった。外国人に比べて身長やフィジカル、身体能力で劣る日本代表はとにかく勝てず、苦杯をなめ続けてきたからだ▼若手の大活躍で逆転勝利したフィンランド戦の後、日本のエース、渡邊雄太選手は泣いていた。この日は右足のけがを抱えながらも相手スター選手のディフェンスに専念。得点面では貢献できなかったが、それでも勝った。頼もしい仲間の姿をみて万感の思いがこみ上げてきたのだろう▼日本のチームは明らかにこれまでと違う。技術と個性が高いレベルで融合し、強い精神力も備わった。眠りから覚め、努力しても越えられない壁を越えた日。「アカツキジャパン」の名にふさわしい、素晴らしいパフォーマンスだった。〔岩本〕