雑記ノートBLOG
団員確保
「40歳までにはやめたいな」。地元の綾部市消防団に入団した20代の頃、同じ部に所属する同級生と話していた。当時、部内で40代の団員はわずか。だいたいは30代で退団していた。ただ、これは入団者がいたからできた。地域で若者が減っている中、これまで通り団員の確保ができるかは不透明だった▼あれから20年。40代になった今なお、現役の消防団員だ。所属する部は平均年齢が40歳を超え、20代の団員はゼロになった。なかなか入団がないので、年齢を重ねても続けざるを得ない。当時に想像していた以上に、人がいなくなっている▼一方、毎年10月に綾部市内で開かれる「市民サッカー大会」。人口減少が進行していても、参加チーム数は横ばいだ。ただし、参加者には大きな変化がある。外国出身者が増えているのだ。今年は出場した6チームのうち半数が、海外から来た若者で構成するチームだった▼若者がいなくなった分、企業が外国人材で労働力を確保する地域の実情が現れている。維持が難しくなってきた消防団も、外国人材を頼る時代がやってくるのだろうか。 〔樋口〕