雑記ノートBLOG
ネット戦略
7日に投開票された東京都知事選は現職の小池百合子氏の当選という結果に終わった。投票率が前回を上回ったのは、前参議院議員の蓮舫氏や前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏ら対抗馬が注目されたことによるものだ▼政党の応援を受けて票を集めた小池氏や蓮舫氏に対し、石丸氏は東京から地方を活性化するという新しい視点で経済再建を訴え、YouTubeなどのSNSで支持を訴えた▼その結果、291万票余りを獲得した小池氏に対し、次点の石丸氏が165万票と健闘したのはネット戦略により無党派の若い世代の票を獲得できたことが大きい▼インターネットでの選挙運動が解禁されたのは2013年。それ以降、選挙では候補者がSNSを活用してきたが、その効果は分かりづらかった▼しかし、今回はネット戦略の効果が石丸氏の得票数にはっきりと表れた。もちろん、悪政をただすヒーローのような言動に共感した都民が多かったこともあるかもしれないが、ネット戦略が成功した事例の一つとして、今後の選挙運動のやり方が見直されるきっかけになるかもしれない。〔岡田〕