雑記ノートBLOG
タイパ
タイムパフォーマンス、略して「タイパ」というらしい。日本語でいうと時間対効果。かけた時間に対してどれだけの効果があったか、どれだけ満足感を得られたかを表すものだそうだ。今、Z世代と呼ばれる若者たちの間ではタイパが重要視されている▼三省堂による「今年の新語2022」で大賞にも選ばれた。タイパの世界では短い尺の動画は見ても、長尺の映画はタイパが悪いので見ない。または、あらすじを知る必要がある場合は早送りで見るのが常識だという。幼いころからデジタルに親しんできた世代ならではの行動なのかもしれない▼最も昔から使われてきた歴史ある言葉の一つが「最近の若者は…」だと言われているので、別に批判する気はないのだが、半世紀以上生きてきた「おっちゃん世代」から見ると「もったいなくはないのだろうか」と思ってしまう▼本を読む時に「行間を読む」とよく言われる。もちろん行間に文字はないが、確かに「読める」のだ。映像作品についても同様だと思う。作品における演者の感情の揺れ動きは倍速では分からない。まあ、別にいいけど。〔四方〕