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丹後ちりめん

 「ガチャンガチャン」という機織り機の大きな音と潮の匂い。小学生まで、夏休みは母の実家がある旧丹後町で過ごした。今でも潮風を吸うと記憶が鮮明によみがえる。大切にしている思い出だ▼無数に折り重ねられた紋紙。機織り機の音を遮る、耳をつんざくような電話のベル。炊事場の窓からは壮大な外海の絶景が広がっていた。日本海。冬は厳しいイメージがあるが、夏は深い緑の水面がキラキラと光り、とても美しかった▼家から少し歩くと、当時は百貨店のようなにしがきの店があった。伯母や母の手を握り、買い物に出かけた。港で盛大に開かれていた夏祭りにはたくさんの人。打ち上げ花火はまるで頭の真上ではじけているようだった。何もかも楽しかった▼祖父母、伯父、伯母は昼夜問わず働いていた。冬には山盛りのカニ、ブリを食べさせてくれた。本当に新鮮でおいしく真心のこもった料理だった。心が温まった▼30年経った今、そんな私が、些少ではあるが丹後ちりめん創業300年の記事に携わることができ、感慨深かった。今号は特に、たくさんの人に読んで頂きたい。〔岩本〕

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