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田園回帰

 2011年に発生した「東日本大震災」、20年から感染が拡大した「新型コロナウイルス」。この二つには共通点がある。都会で暮らしていた人が田舎に移住するきっかけになったことだ。実際、京丹後市や綾部市で移住者に取材しても、どちらかの影響で「今までの生活に疑問を持った」と口にする人が多い▼私がこれまでに取材したケースでは、移住者が観光やものづくりなどで地域に活力を生み出している。人口減少が加速する田舎でその存在感は大きく、最近では新型コロナによる「田園回帰」が地方創生の追い風になっているように感じる▼この流れが続いてほしいところだが、総務省の人口移動報告によると22年は東京都の転入超過が3年ぶりに拡大した。コロナ禍で落ち着いたかのように見えた一極集中が、コロナ前に戻った▼5月には新型コロナが季節性インフルエンザなどと同じ「5類」になる。アフターコロナの時代は間近になってきた。行動制限のない生活に戻るのはありがたいが、田園回帰の流れが消えてしまってはもったいない。今こそ、移住促進に注力すべきか。〔樋口〕

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