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日本酒

産学連携プロジェクトで若者向けの日本酒を開発した若宮酒造㈱(綾部市)の取材を通して、驚いたことがあった。商品企画を担当した地元の大学生は、このプロジェクトに携わるまで日本酒を飲んだことがなく、「おじさんが飲むもの」というイメージしかなかったという▼国税庁の資料によると、日本酒の消費量は2017年度でピークだった1973年度の3分の1程度。新型コロナウイルスの感染が広がった昨今では、更に落ち込んでいると考えられる。仕事終わりの一杯やハレの日などで欠かせない存在―。ではなくなりつつあるようだ▼需要の縮小に伴い、日本酒メーカーも全国的に減ってきているが、府北部には今も12社の酒蔵が点在する。それぞれに外国出身者や女性などの個性あふれる杜氏がいて、自社の特色を出した酒を造っている。府北部には、魅力的な日本酒が身近にある▼前出の学生は、こう振り返る。「飲まず嫌いだったが、日本酒がこんなにおいしいものとは思わなかった」。飲んでもらえれば良さは伝えられる。需要を開拓する余地は、まだ十分にありそうだ。〔樋口〕

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