雑記ノートBLOG
新社会人
小紙でも本日付で掲載しているが、この時期は各事業所で入社式が行われる。毎年春になると自身が新社会人だった頃を思い出す▼三十数年前、世にまだバブル景気の残り香があった平成の前期。4年制の専門学校を出て大阪の情報誌発行会社に就職した。「24時間戦えますか」の雰囲気が色濃く残っていた時代。夜明け前に出勤して退勤は終電に近く、一日のうちで陽を浴びるのは昼食で外出した時だけなんて日もあった▼それでも会社の先輩たちと仕事終わりに飲みに行ったり、休日にはゴルフやテニス、バーベキューに連れていってもらったりした。忙しさは特に気にならなかった▼世の中の当たり前は時代によって変化する。私より上の世代である高度経済成長期の「モーレツ社員」は今でいえば「社畜」なのかもしれないが、「働けば働くほど生活は豊かになる」というポジティブさがあったと思う。私の世代でもまだ将来に対する楽観があった▼そう考えると今は厳しい時代だと思う。これから社会に出る人にエールを送るとともに、私たち世代も責任を果たしていかねばと感じる。〔四方〕