雑記ノートBLOG
推計人口
本紙では月1回、主に11日付の紙面で北近畿の市町別推計人口を掲載している。先日、読者から問い合わせの電話をもらった。いわく「市役所に掲示してある人口と、新聞に掲載されている人口に開きがありますが、何が違うのでしょう」▼実はこの質問、何度か受けたことがある。結論からいうと集計方法が違う。紙面に掲載しているのは「推計人口」だが、その方の住む市役所に掲示されているのは恐らく「住民基本台帳人口」だ▼推計人口は、国勢調査を基礎にして毎月の出生や死亡、転入、転出を加減して算出された推計値を基にしている。一方で、住民基本台帳人口は各市町にある住民基本台帳に登録されている人の集計▼住民票を異動しない限り住民基本台帳人口は変わらないので、住民登録を残したまま進学や就職などで離れた人がいると実態とずれる。5年に一度更新される国勢調査人口を基に増減する推計人口の方が実際に住んでいる人の数に近い▼それにしても北近畿地方の人口減少は加速している感がある。コロナ禍を経ての田園回帰をブームに終わらせてはならない。〔四方〕