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丹後の麺

 うどん、そば、中華麺―。食材の豊富な丹後では、食品スーパーに並ぶ麺も地元産が多い。丹後では当たり前かもしれないが、綾部市で生まれ育った私にとっては考えられないことだ。人口規模から考えると、こんなに「地元の麺」がある地域は珍しいのではないだろうか▼丹後には複数の製麺所があるものの、一歩丹後を出ると、丹後産の麺を見かけない気がする。おそらく、ほとんどが地元で消費されているのだろう。丹後のスーパーには、総菜のように包装されずに売られている麺もある。地元産だからこそ、できることだ▼ただ、広いエリアに向けて大量生産される麺と比べると値段は高い。生産規模の小さいローカルの製麺所が価格競争で勝てるわけがなく、どうしようもないことだろう。だが、丹後ではこうした製麺所が生き残っている。地元で支持されているということだ▼食べると分かる。価格差はあっても、ちゅうちょせずに買ってしまうほど丹後の麺はおいしい。愛され続けているのも納得できる。それだけに、丹後でしか知られていないのは、もったいないような気もする。〔樋口〕

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